夜勤のある介護職の働き方について知ろう

夜勤のある介護職の働き方は、各地の特別養護老人ホームや有料老人ホームなどに勤める介護士にとって当たり前のものとなっています。一般的に、夜勤を担当する回数が多い介護現場では、1回の勤務につき1万円を超える手当が支給されることもあり、他の介護現場に勤める人と比べて高収入を得られるといった魅力があります。また、多くの介護施設では2人か3人程度の少人数で協力しながら身体介護をはじめとした責任のある仕事を担当するため、介護技術の向上に繋がりやすい環境となっています。そのため、収入面やスキルアップなどの理由で、若年層の介護士の資格を持つ人の間では夜勤のある介護施設への就職を希望する人が珍しくありません。

一方で、夜勤の回数や勤務時間の長さにもよりますが、長く夜勤がメインの仕事を続けていくうちに体の疲れが溜まりやすくなったり、慢性的な睡眠不足や体調不良に悩んだりする人もいます。こうした悩みに対処するには、就職活動中に様々な介護施設の労働条件を確認して、毎月しっかりと休日を確保できるところや、スタッフの配置にゆとりがあるところを探すことが重要です。なお、夜勤の経験がない人は、仕事に慣れるために勤務開始からしばらくの間は日勤を担当させてもらえる職場を選ぶという方法もあります。その他、夜勤中に利用者の体調の急変や怪我など大きな問題が起こった時にすぐ適切な対応ができる環境が整っているかどうか見極めることも大切です。